都市のスケールで災害を考える。
災害に強い都市・まちづくりをすることを目指し、建築物単体にとどまらず、建築物の集合体である都市全体の防災に関する研究を、理論・実験・調査・観測により幅広く行っています。特に、地震や火災などの災害に対しての被害予測手法の開発や高度化、また実際にシミュレーション等により被害予測を行い、そこから得られた結果を基に被害低減のための対策を考えています。
境 有紀 | 教授
福岡県大牟田市生まれ,小二から福岡市で過ごす.理論物理を志して東大に入るも複雑怪奇な素粒子物理に失望してやりたいことを見失い,ピアノ(東大ピアノの会)とバドミントン(東大バドミントン部)に明け暮れる.やりたいことが力学と気づき,建築構造という分野があることを知り建築学科に進学.研究室で研究に出会い,これで飯を食っていくことを決意し,博士取得後,東大地震研に職を得る.その後,再度,やりたいことを見失うものの,力学を使って建物が地震動で被害を受ける現象を解明し,地震防災に繋げる研究に辿り着き,筑波大を経て2020年11月より現職.仕事以外には,ピアノは近現代曲を中心に取り組み,バドミントンは年代別全国大会で上位進出の経験があり,スキーはSAJ準指導員だったが,今は地に落ちた感あり.
西野 智研 | 准教授
1983年三重県名張市生まれ。巨大地震や巨大津波などの自然災害に誘発される大規模火災の性状と火災リスクの制御に関する研究を行っている。専門は建築火災安全工学であるが,建築や建築火災安全工学の枠にとらわれず,自由で幅広い視点と分野横断的なアプローチを重視している。奈良県の中学・高校に通った後,京都大学の建築学科に入学。建築学科を選択したのは,比較的好きだった高校物理と関係しているので,将来やりたいことを見つけるのに困らないだろうという理由。学部生時代はサークルでテニスに明け暮れる。研究室で火災に関する研究に出会い,研究者を目指すことを決める。京都大学で博士(工学)の学位を取得後,神戸大学で3年間,つくば市にある建築研究所で3年3か月間勤務した後,2017年7月より京都大学防災研究所に勤務。2016年に日本火災学会内田奨励賞,2017年に科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞。
【所在】611-0011 京都府宇治市五ヶ庄 宇治キャンパス 本館E棟 329D室
【連絡先】0774-38-4047
【構成】
2018年度:学部生2名、修士4名(うち留学生1名)、准教授1名
2021年度:学部生4名、修士3名、准教授1名、教授1名
【主な進路】
竹中工務店、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、三菱重工、関西電力、村田機械、日立、住友商事、総務省、構造計画研究所、東洋エンジニアリング、新日鉄住金エンジニアリング、大阪商工会議所、電源開発など。