5/18(日)『住居計画入門』出版記念トーク

昨年末出版された『住居計画入門:住まいをめぐる文化・歴史・空間』(2回生科目「住居計画学」指定教科書)の出版記念企画を開催します。タイ・ラオスなど東南アジアのヴァナキュラー住宅の研究や建築実践を続ける清水先生、日本の工業化住宅を専門とする権藤先生、住まいの対極を扱うお二人のお話です。会場には今回の書籍の著者(京大建築OB多数)も多く集まります。ぜひご参加ください。

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『住居計画入門』出版記念トーク 「住まいはいかにつくられるのか:ヴァナキュラーからプレハブまで」 https://book.gakugei-pub.co.jp/event-1d5ab3fe22/

・日時:2025年5月18日(日)14:30~16:30
・会場:京都府立大学 稲盛記念会館 ※要申し込み( https://gakugei-event-250518.peatix.com/

戦後日本の住まいは、機能性・生産性が求められ工業化が進んだ。一方で、土地・風土に根ざし、人々の生業や暮らしを支えてきた脈々とした歴史もある。ヴァナキュラーな住居からプレハブ住宅まで、住まいがどう影響し合い移り変わってきたのかを、『住居計画入門』の著者と一緒に見ていきましょう。講演後は、森田一弥研究室で作成したピザ窯で焼くピザ、飲み物なども用意しますので、気軽にご参加ください。

●レクチャー1:「住まいに越境する心」 清水郁郎(芝浦工業大学教授) ある社会の集団はなぜ何世代にもわたって同じ形式の建築物を作り出してきたのでしょうか。人間はある種の世界観のようなものを獲得し、建築物の創造もその中で行われてきたことでしょう。一方で、人間によって生み出された建築物や景観も、長期的には人間に秩序や不可視のルール、時には生存の根拠すら与えています。今回の発表では、人間の心と建築物、 とくに住まいとの関わりを、相互作用というより相互浸潤のように捉えられないか考察します。

●レクチャー2:「ガラパゴス化した日本の住まい」 権藤智之(東京大学大学院准教授) 戦後、420万戸という膨大な住宅不足を前に、工業化・プレハブ化こそが建築家の仕事だと考えられた時代から、積水ハウス、大和ハウスといった大手プレハブ住宅メーカーの登場、商品化・多様化を経て900万戸の空き家を抱えるにいたるまで、日本の戦後の住宅史をプレハブ住宅という視点から振り返ります。

●トークセッション:コーディネーター 柳沢究(京都大学大学院准教授)

イベント詳細
https://book.gakugei-pub.co.jp/event-1d5ab3fe22/
申し込み(Peatix)
https://gakugei-event-250518.peatix.com/