卒業研究を提出した学生があらためて教員や学生の前で発表を行う「卒業研究発表会」。2021年3月卒の卒業研究はコロナ禍の影響を受け、主にオンラインによる発表と審査が行われました。発表会とその審査の概要を報告します。
【2021年3月卒・発表会・審査会スケジュール】
2/3(水)環境系・発表会
2/8(月)構造系・発表会
2/18(木)計画系・発表会
3/12(金)卒業設計審査会
新しい発表形式が模索された「卒業設計審査会」
卒業設計審査会は2021年1月に京都府に発令された緊急事態宣言の解除を待ち、例年より約1か月遅れの3月12日(金)に開催されました。
■卒業設計審査会概要
3/12(金)14:00〜18:00
発表者:20名
審査員:計画系教員+非常勤講師 計23名
発表媒体:口頭発表+模型、パネル等(オンライン中継)
発表方法:発表時間3分、質疑応答6分
審査には計画系教員16名(田路貴浩、冨島義幸、トーマス・ダニエル、三浦研、吉田哲、安田渓、平田晃久、岩瀬諒子、小見山陽介、金多隆、西野佐弥香、神吉紀世子、柳沢究、太田裕通、牧紀男、小林広英/敬称略)と、非常勤講師7名(池井健、魚谷繁礼、江副敏史、大西麻貴、畑友洋、森田昌宏、山本麻子/敬称略)が参加。
模型やパネルは例年通り、桂キャンパスC2棟の1階から4階に設置されました。そして審査会は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からオンラインと現地審査のハイブリッドで行われました。模型やパネルを映し、希望に応じて画面共有を用いた発表を中継し、審査員は自室まはた講義室でモニターを見るというかたちで進められました。中継は希望する学生も同時に閲覧可能でピーク時には100名あまりが同時接続しました。
4時間近くかけて発表がなされた後、約1時間の審査が行われ、表彰作品は以下となりました。
また今回は学生有志によるVR展示も開催されるなど、コロナ禍における新しい発表形式が模索されました。
オンラインで行われた、構造系、環境系、計画系の発表会
卒業論文発表会は、構造系、環境系、計画系すべてオンラインで行われました。
構造系の発表会は、2/8(月)に行われました。構造系教員の投票により32名の発表者の中から、谷嶋 航さんが構造系卒業論文賞(日比忠彦賞)を受賞しました。
- 最優秀賞(日比忠彦賞) 谷嶋 航(林・杉野研究室)
「観測されたパルス性地震動に及ぼす地震計周辺建物の影響」
環境系の発表会は、2/3(水)に行われました。16名の発表者の中から中野水貴さんが環境系卒業論文賞(前田敏男賞)を受賞しました。
- 最優秀賞(前田敏男賞) 中野水貴(西野研究室)
「津波起因の石油流出火災シミュレーションに基づく津波避難ビルへの影響評価」
計画系の発表会は2/18(木)に行われました。卒論発表会を踏まえて計画系全教員で投票し、最多得票の卒業論文が表彰論文として選ばれました。本年の受賞者は向理沙さんで、熱心な現地調査が高い評価を得ました。
- 最優秀賞(森田慶一賞) 向 理沙(小林・落合研究室)
「防風石垣が残る山間集落の形態的特徴に関する調査研究 ―和歌山県田辺市本宮町土河屋を事例として―」
以上、2021年3月卒の卒業設計、卒業論文の発表会・審査の報告です。