去る2022年1月22日(土)、「VERTICAL REVIEW 2」が開催されました。
「VERTICAL REVIEW(ヴァーティカルレビュー)」は、京都大学建築学科で行われている設計演習の中で、各課題の優秀作品を一同に集めて行われる講評会です。各学年の優秀作品を一度に見ることができるほか、著名な建築家をゲストとしてお招きし、講評を聞くことのできるとても貴重な機会です。学年や課題の壁を取り払い、開かれた場で作品発表を行い、学生とクリティーク、学生同士、クリティーク同士が議論し合う機会をと今年度から始まったイベントで、後期の優秀作品が集められた今回は第2回の開催です。(第1回は前期の優秀作品を集めて7月に開催されました)
今回のゲストクリティークは、魚谷繁礼氏、中山英之氏、畑友洋氏、藤本壮介氏、森田昌宏氏、山本麻子氏。京都大学の常勤教員から平田晃久先生、岩瀨諒子先生、小見山陽介先生が講評に参加されました。
■1回生「MODELING/模型 —建築空間を体験し表現する—」
2種類の模型をつくる課題です。一つ目は、指定された名建築を実際に訪れ、空間を体感した記憶を頼りに、模型でそれを立体化する課題です。二つ目は、自身の身の回りにあるもののスケールを大きくしたり、小さくしたり、自由に想像しながら建築に見立て、白模型で表現する課題です。
※1回生は展示数が多いため、抜粋
■2回生後前期「コミュニティ施設 / Urban Common Space」
小幡直「The Inner Parade」
山田智也「集いの辻子」
松尾侑希乃「お地蔵さんコミュニティ」
■2回生後後期「3つの本との出会い方のある図書館」
池田勝眞「光と本の筒」
里中栄貴「知の山道」
樋田蓮「本と風景の道」
四十坊広大「Aca Lib.」
■3回生後前期「HOUSING COMPLEX : 集まって住むことの豊かさ」
大竹平「Kaleido」
宮部祥太郎「めぐりあう」
酒井良多「住むための地形」
平松那奈子「Gradient connection」
■3回生後後期「文化コンプレックス(都市と建築とランドスケープが溶け合う場-茶屋町メディアコンプレックス)」
矢倉愛美「川と人の三作用」
寺西志帆里「Complex in Progress」
若井咲樹「yadokari」
下地杏花「都市に抜ける」
今回のヴァーティカルレビューは、新型コロナウイルス対策として、講評会の様子はZOOMとYouTubeで同時配信され、会場には限られた参加者のみ立ち入りが許可されました。会場の様子を配信する助教の先生方と学生TAも、どうしたら観やすい・わかりやすい映像を届けることができるか、工夫を凝らしていました。
講評会の最後に、クリティークの先生方による全体講評があり、ゲストクリティークからは個人賞が送られました。
以上、VERTICAL REVIEW 2021後期の報告でした。
(写真撮影:早川小百合助教・荒木望・西田造・鈴木友也)
※2022年3月28日(月)に1回生の課題文を修正しました。